Japan Welding Society HomePage(一般社団法人溶接学会)/研究委員会活動の紹介

各研究委員会へのご入会は溶接学会「賛助会員」であることに加え別途「研究委員会内規」に定める年会費が必要となります。入会ご希望の方は「入会申込書」よりお申込下さい。

溶接残留応力・変形，溶接施工法，継手の強度・破壊，溶接部試験法，構造信頼性評価，異材接合部特性，複合材料強度特性など，溶接・接合プロセスの力学的挙動と継手性能に関する研究成果の発表と活発な討論を行っている．現在三つの分科会をもち共同研究などを実施するとともに，従来情報をレビューして公表したり，溶接構造シンポジウム(隔年)を開催し，研究の仲間つくりを積極的に行っている．

溶接疲労強度研究委員会

溶接継手部，溶接構造物の疲労強度，溶接残留応力や溶接欠陥の疲労への影響評価，疲労試験法，腐食疲労，疲労設計，疲労安全性評価，実機・実構造物の疲労やその対策の事例調査，破壊力学の疲労問題への応用，などについて，研究成果の発表と討議，疲労研究や疲労設計に関する文献レビュー，IIW XIII委員会等の活動のサポートや情報のレビュー，疲労講座の開講，セミナーの開催などを積極的に行っている．

溶接冶金研究委員会

実用材料を対象として，材料科学的な観点から溶接・接合の組織制御，欠陥制御，溶接・接合材料の開発，溶接・接合継手の機械的性質，環境特性の評価，改善，寿命予測などに関して検討を加えるとともに，また，中長期的視野から結晶制御合金，複合材料，金属間化合物，セラミックスなどの新素材の設計，開発，接合特性の評価，改善，接合プロセスの最適化などについて討論・情報交換を行っている．さらに，材料熱加工的な観点から表面改質部の組織制御，それに伴う機能発現，性能評価などに関する問題点についても意見交換を行っている．
　溶接並びに材料熱加工時の材質変化を定量的に検討した結果を集大成して Bulletin「溶接冶金現象のモデリング」などを刊行している．

溶接アーク物理研究委員会

アーク溶接を中核にレーザ，プラズマ，電子ビームなどによる溶接・熱加工プロセスの現象解析，モデル化とシミュレーション，センシングと制御などに関する基礎的研究並びに調査活動を進めている．溶接プロセスの物理に関する勉強会も実施しており，レビューや自由討論を通じて，現象の理解を進めるとともに問題点や課題を明らかにしている．

溶接法研究委員会

各種溶接システムと溶接プロセスのハード及びソフトウェアの開発と改良を中心として，特にその「実用化研究」に主眼をおいて研究活動を行っている．これに関連して，溶接基礎現象の解明や切断及び表面処理のプロセスまでも広く研究視野に入れており，(a) 溶接の自動化技術（溶接機器，センシングと制御，ロボット開発）及びＣＡＥ・ＣＩＭ関連プロセスとその周辺技術．(b) 各種溶接・接合プロセスの基礎現象の解明や，溶接ワイヤ，シールドガス等の開発，新材料の高品質溶接・接合法の確立，などが近年の主要課題となっている．
　また，講習会，セミナーなどを開催し，研究討論の場の提供と技術の普及にも努めている．

高エネルギービーム加工研究委員会

高エネルギービーム，すなわち電子ビーム及びレーザは際だったエネルギー集中など，多くの魅力ある特徴を持っており，精密溶接や精密切断など多くの加工に利用されているだけでなく，様々な材料プロセッシングへの利用が検討されている．本委員会では，このような分野での基礎研究結果，実用化開発結果の発表や討論などを通じて，両熱源利用のメリットや実用化における多くの情報を提供するだけでなく，将来展望や今後の展開をも含む幅広い利用の可能性についての情報の提供により会員の利益を図っている．また将来はイオンビームについてのテーマも広く取り上げていく予定である．

軽構造接合加工研究委員会

自動車・車両・航空機・電機等の分野で使用される薄板構造物や軽構造物（小物部品を含む）の加工・組立工程を溶接・接合技術の立場からながめて体系化やその最適化，高度化，システム化するための情報交換と討議を行っている．共同研究のための１つの分科会をもち，更に共同調査のためのワーキンググループを複数個設置している．また，薄板接合技術の従来情報を整理した Bulletin の作成，他学協会との連携などを通じて，仲間の輪を広げる活動も積極的に行っている．

マイクロ接合研究委員会

エレクトロニクス機器・部品の組立，実装に関して，接合法，材料，機器，検査，信頼性，マイクロ接合継手性能の評価方法などについて，膜形成技術をも含めて広範囲にわたり研究成果の発表と討論を行っている．分科会も持ち，例えば，ソルダリング分科会は特定のテーマ設定方式で年二回開催し，活発な討論を通じて基礎原理の理解と応用への展開に貢献している．また，Mate などの定期的なシンポジウムなども開催し，本分野での全国的なネットワーク作りを積極的に進めている．

界面接合研究委員会

ろう接，拡散接合，爆発圧接，その他の固相接合法及び接着などの接合理論・技術，また溶射などによる表面改質，表面処理，それらの周辺技術に関する研究成果の発表と討論を行っている．年間３～４回の委員会を開催し，随時シンポジウムも行っている．また，「最近のろう接・拡散接合技術」などの技術資料も発刊し，技術の普及にも積極的に取り組んでいる．

これまでに設置された特別研究会の例

特別研究会

１．「マイクロエレクトロニクスにおける超微細接合」
２．「車体の軽量化」
３．「極限材料の構造化」
４．「生産加工システムの最適化」
５．「建築鉄骨溶接」
６．「摩擦撹拌接合の高度化」

アドホック研究会

１．「固体間凝着現象」
２．「ベイズ推定とニューラルネットワー
　　　クの組み合わせによる溶接部の特性評価」
３．「設計・生産システムにおける溶接・接合情報の生成・利用手法に関する基礎研究」（Ⅰ，Ⅱ）
４．「ダメージメカニックスによる溶接継手の破壊解析」
５．「極長短パルスレーザプロセッシング」
６．「プラズマを用いる熱加工プロセスの現象とそのモデル化」
７．「高張力鋼のHAZ軟化とその強度性に関する課題」（Ⅰ，Ⅱ）
８．「高張力鋼の強度的不均衡を持つ溶接継ぎ手の破壊靱性評価」（Ⅰ，Ⅱ）

ミニ研究会

１．「自動車車体・部品の工作精度に関わる諸問題の抽出・整理と将来への展開を目指す」
２．「薄板の高速溶接プロセス」
３．「最適溶接条件決定手法の確立に向けて／高温割れ発生予測」
４．「摩擦攪拌接合に普遍性を与える本質的な接合因子の選定」

若手活動

「グローバルネットワーク形成」

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